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【オレオレ詐欺対策について】
警察庁の統計資料によれば、平成２９年中の全国のオレオレ詐欺の発生状況は
認知件数　８，４７５件
被害額　　２０３億４千万円
となっています。（いずれも暫定値）
これは、１日当たり約２３件発生し、１件当たりの被害額が２４０万円という計算になります。
このうち９６．１％が６５歳以上の被害者となっています。
毎日のようにどこかで６５歳以上のお年寄りが、長い間かけてコツコツ貯めてきたお金を冷酷非道な詐欺犯人に騙し取られてしまっているのです。
警察庁の統計資料によれば、今年に入ってからも１月だけで既に５５３件も認知しているようです。
今回は、オレオレ詐欺の手口はどういうものがあるか一例をご紹介したいと思います。
どうか、皆様のおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、身内の方等が被害に遭わないよう日頃から注意を呼びかける等して被害防止に努めて頂けたらと思います。
オレオレ詐欺とは、犯人が息子・孫・警察官等を装ってお金やキャッシュカードを要求し、直接受け取りに来たり、口座に振り込ませたりする手口です。

◆息子や孫を装う手口～その１～
「電話番号が変わった。」「風邪引いて喉の調子が悪い。」「実は、会社の大事な書類が入ったカバンを電車の中に置き忘れた。」「今日中に取引先にお金を支払わなければならない。」「自分が立て替えなければならない。」「お金を貸してくれないか。」「自分は取りに行けないので会社の上司（同僚・部下）が取りに行くのでその人にお金を渡してほしい。」
息子や孫を装った犯人はこのような電話を架けてきます。
※「電話番号が変わった。」「風邪引いて喉の調子が悪い。」等という電話はお金を要求する電話の前日に架けてくるケースもあります。
電話の後、実際に会社の上司等を装った犯人がお金を取りに来るのです。
また、被害者の自宅以外に近くの公園や駅又は電車に乗って〇〇駅まで来るようにと呼び出されるケースあります。

◆息子や孫を装う手口～その２～
「相手のいる女性を妊娠させてしまった。」「示談金が必要になった。」「これからいう弁護士の口座にお金を振り込んでほしい。」
息子や孫を装った犯人はこのような内容の電話を架けてきて、指定した口座にお金を振り込ませるのです。

◆警察官を装う手口～その１～
「振り込め詐欺の犯人を捕まえて調べたところ、あなたの口座番号が出てきた。このままだと口座が凍結されてしまうので、今のうちに全てお金を引き出した方がいい。」「そのお金は鑑識をやる必要があるので警察で一旦預かる。」
警察官を装った犯人はこのような内容の電話を架けてきて、実際に被害者に金融機関でお金を引き出させ、その後、その現金を騙し取ってしまうのです。
この手口は、警察官だけでなく金融庁、銀行協会職員等を名乗る男が登場してくるケースもあります。

◆警察官を装う手口～その２～
「捕まえた犯人が持っていた名簿にあなたの名前が載っていた。」「このまままだとあなたのキャッシュカードが使えなくなってしまう。」「その前にキャッシュカードを新しいものに変えた方がいい。」「暗証番号も変えた方がいい。」「古いキャッシュカードは銀行協会の者が預かりに行く。」
警察官を装った犯人がこのような内容の電話を架けてきます。
その後、銀行協会の職員等を装った犯人が被害者宅へ行き、キャッシュカードを騙し取って行くのです。

今回ご紹介した手口はあくまで一例です。
このような手口があるということを念頭においた上で、是非ご家族や身内の方等と次の４点について共有していただければと思います。
１　「電話番号が変わった。」旨の電話があった場合は、必ず元の番号に架けて確認するようにしてください。万が一繋がらない場合は、他の家族や身内に確認する等してください。相手から言われた番号に架けたら犯人の思うつぼです。
２　電話があったその日にお金を用意しなければならない状況は詐欺
３　警察官や銀行協会の職員等を名乗る者からお金を引き出してくるように言われたら詐欺
４　警察官や銀行協会の職員等を名乗る者がキャッシュカードを預かると言ってきたら詐欺